平安時代1150年ころの生活をのぞき見ることのできる数少ない窓に、大阪四天王寺の扇面法華経冊子の下絵がある。 ところが、これが面白いところに限って、カラー写真がろくに公開されていない。 なんか、こういう明るい市場風景なんかあると、百鬼夜行だ、陰陽師だ、呪術だ、死体ごろごろの羅生門だという平安時代のイメージが崩れるので、「報道しない自由」「見なかったことにしよう」とやってるんじゃないのかな。東京国立博物館所蔵分は全ページ公開されているが、どちらかというと上流貴族のお定まりの服装が多く、おもしろみが少ない。掃除のところとかは面白いが、やはり大貴族の邸宅の中という感じである。一方、四天王寺所蔵分には、市場の商店での買い物・混雑する通り、洗濯・物干し、井戸端の家事、裸の幼児などの描写まである。これほど面白いものが埋もれているようにみえるのは惜しいので、再度紹介することにする。 ![]() ![]() ![]() ![]()
by reijiyam
| 2021-02-23 13:20
| 蔵書
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