タグ:拓本 ( 12 ) タグの人気記事

馬都愛造像記


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同じように、図版があまりみえない東魏造像記を紹介してみます。
馬都愛造像記 興和2年10月7日(ACE540)

淑徳  拓本目録2016年には収録されているみたいですね。
http://www.shukutoku.ac.jp/shisetsu/takuhon/mokuroku/2016%E5%B9%B4%E3%80%80%E6%9B%B8%E5%AD%A6%E6%96%87%E5%8C%96%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E6%8B%93%E6%9C%AC%E7%9B%AE%E9%8C%B2.pdf


by reijiyam | 2017-05-28 04:56 | 蔵書

孫思賓等三十七人造像記


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  あまり図版がない、東魏の造像記の拓本写真をだしてみます
浮き彫りも面白いので、悪くないものです。

孫思賓等三十七人造像記 興和2年12月9日(ACE540)

by reijiyam | 2017-05-28 04:49 | 蔵書

墳壇刻石2種

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曲阜にある墳壇刻石二種の拓本はひどく摩滅して読みにくいものが多いのです。
希な旧拓を昔、複製していただいたことがありますので、それを紹介しておきます。


by reijiyam | 2017-04-10 08:09 | 蔵書

十七帖の翁萬戈本と中村不折本



2007年3月12日に
十七帖の翁萬戈本と中村不折本は同石(同版) 2007/3/12
http://reijiyamashina.sakura.ne.jp/17jho/17jho.html

という文章をアップしておいたが、


 最近、メトロポリタン美術館にあるこの翁萬戈本の写真画像をMETのサイトで得ることができて、
確実に同石であるという証拠を発見した。

下記 図版にある斜めの線が翁萬戈本と中村不折本で全く共通である。一方だけみてたときは紙の折れかとも思ったが、2つで共通だということは、元々の版のキズである。

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ただ、なんで末尾の「悦生」瓢箪印が一方にあって、一方にないのかはわからないが、加えたか除いたかしたのだろう??

by reijiyam | 2016-08-14 11:05 | ニュースとエッセイ

張遷碑 三拓本 比較

二玄社の中国法書選に入っている張遷碑 翁綬祺本(以下  翁本)はあまり良いものではないですが、大手の出版社でもあり、それなりに普及しているのは困りものです。

そこで、張遷碑の各拓本で、新旧、精粗の比較をやってみましょう。


 現在、日本で一番良い拓本は台東区書道博物館所蔵の拓本です。
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 イメージで、左から、書道博物館本、真ん中が貧架の嘉慶ごろの拓本、右が中国法書選の翁本、これでみたら、「五」の字のキズが大きくなっていて、翁本が新しいことがわかるでしょう。

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 同じような損傷の拡大は、この「囚」字の下部にもみることができます。

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ところが、この「帝」字の右側は、翁本は一見、欠けていないようにみえますね。でも、この右側の線は書道博物館本とは違います。つまり墨を塗って、欠けていないようにみせかけたものなんですね。

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 つぎにまた、別の部分をみてみましょう。一番下の「宿」字の右上の損傷は左から右へ拡大していますね。また、その上の「犁種」の右側は翁本では大きく損傷していて、しかも墨を塗って(濃くつけて)ごまかしています。


 こういう、補墨(墨塗り)によるごまかしは結構あるので注意が必要です。

 翁本では法式善(1752-1813)などの跋がついているので、嘉慶以前の拓本のようにみえるのですが、どうもこれらの跋は他のところからもってきて貼り付けたもののようで、最初からこの拓本についていたものだとはおもえません。書画の場合もそうですが、本体を古く立派なものにみせるために他から跋文や観記を切り取ってきて組み合わせるのはよくあることです。



 他の拓本でネットでみることのできるものでは

張遷碑  淑徳大学のサイト


が割と旧拓しかも精拓で良いみたいですね。ここは西林昭一先生の肝いりだから二玄社も使えるんじゃないかな。


なお、
早稲田の古典籍データベースにある

張遷碑 (PDFファイル) 


は、かなり墨が重いようですが、わりと新しい。 清末民国?か?? あるいは贋物重刻本か? 本物としてもたぶん翁本と変わらない新しい時代のものですね。

by reijiyam | 2015-02-22 10:42 | ニュースとエッセイ

鮑燕造塔記

これは、北魏 太平真君3年(ACE442)の小さな石塔の台座に彫られたものです。
鮑燕造塔記 この「燕」という字はほんとにこう読むの?この読み方には色々異論があるようです。

北魏のごく初期の石刻文字は意外と少ないので珍重されています。この石の台座の現物は東京鶯谷の台東区書道博物館にあります。
http://www.taitocity.net/taito/shodou/

この拓本(上)は、中国にあったころにとられたものらしく、かなり濃くハッキリとっています。

一方、書品138号 昭和38年3月 掲載の図版(下)は、ちょっと薄くとっているせいか摩滅が進んでいるのかやや読みにくいものになっています。

西川寧氏が注目していたこともあり、ちょっと珍しいと思って紹介してみました

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by reijiyam | 2013-07-14 09:28 | 蔵書

佛足石歌碑の拓本

 日本古代の金石の拓本にも、重刻というか偽物というか、そういうものが結構あるようだ。
 佛足石歌碑 の拓本はもっていないんだが、古い石印の原寸大 複製がある。もちろんこの複製自体が偽物ってことも考えられるが、最近、できの悪い偽物のようにみえるものをネットでみたので、ここで、同じ場所を並べてあげてみる。こっちは手で模刻したものではなく、写真技術を併用したんじゃないかなあ、と思った。
 文字や線はそっくりだが、石の凸凹による濃淡・影がない。

   
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by reijiyam | 2012-06-09 20:18 | 蔵書

本物らしい法隆寺金堂釈迦三尊光背銘拓本

日記の2011年04月26日に
法隆寺の拓本の真偽
http://reijiyamashina.sblo.jp/article/44552883.html
という記事で、貧架の拓本はわりといけるかもしれない、と書いた

2011年4月30日に法隆寺大鏡のコロタイプ写真をアップしていた。
法隆寺の拓本のもとは
http://reijibook.exblog.jp/14693516/

再度、現物写真と詳細に校合した結果、本物だろうと思うようになった。

その理由は、まず2行目下部の「上宮」の宮の右脇に曲がりくねった傷があるが、これが一致していること。

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もっとも、文字に近接した破損は亜鉛版や模刻でもしばしば忠実に再現することがある。
そこで、更に確実な証拠として、4行目末尾の「深」の右脇にある長方形の短冊のような跡がある。これはおそらく鋳物にいれた支えの跡で、他所にもあるが、拓本にはほとんどでないのだが、ここに限ってはかろうじて拓本にでている。こういうところまで再現することはまずないので、一応信用することにした。

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by reijiyam | 2012-05-15 07:16 | 蔵書

嵩山少室闕の残字

 どうも、色々調べた結果、校碑随筆には「前十七行があるが。黄易本で上部4,5字がみえ、下部に半字が十字みえるだけ」張彦生「前三十行あるが摩滅」ということらしい。 
最初のイメージが通常の冒頭部分、二番目と三番目がそれに先行する摩滅剥落して字が殆ど無くなっている部分、一番下に字があるようなないような状態だ。これが「半字が十字」というやつであろう。

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京都大学人文研の拓本
 http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/imgsrv/takuhon/type_g_b/html/d02-12.html
 http://kanji.zinbun.kyoto-u.ac.jp/db-machine/imgsrv/takuhon/type_g_b/html/d02-13.html
でも、この摩滅剥落した部分が少室南面の一部としてあげてあるので、他の碑からもってきたわけではないようだ。また、京大本の一番目には更にボロボロに剥落した面に数字あるようなないようなものがある。

  藝苑真賞社の古鑑閣本影印本は書跡名品叢刊に転載されているものであり、一般に普及している。ところが旧拓らしいのに冒頭の「半字」は収録されていない。他の書道全集・中国美術全集本などみなそうである。むしろ清後期以降の新しい拓本のほうがこの部分を丁寧にとっているものがめだつようである。
 どうも古い時代には黄易のような篤志家研究者以外は、主要部分だけ採拓して満足したらしい。他は紙がもったいないし面倒なのでやらなかったのではなかろうか。
by reijiyam | 2011-12-10 09:52 | 蔵書

拓本の折れ

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 拓本で、もともと折って保存されていたものでひどい折れ線ができていて観賞にすら支障があるものがある。イメージは嵩山少室神道ケツの拓本だが、強い折れ線のせいで写真撮影にすら問題が生じている。このような折れはどうやって解決できるだろうか?
 全部あらたに裏打ちしなおして表装しなおせば解決はするが、費用が馬鹿にならないし、拓本の平板化も避けられない。
  まず、裏打ちしていない拓本の場合は水で裏打ちしてみるという手がある。裏打ち紙は剥がしてしまうのだがそれによって汚れもとれ、折れているところがのびる。
  イメージのように裏打ち済みの拓本が折れている場合は面倒だ。最近、当方がやっている方法は折れ線を筆ですこし濡らして、小型アイロンで裏側から伸ばすという処理である。直接アイロンをあてず、湿気を加えた木綿布などをあてて低温のアイロンをかけるだけでかなり改善する。完全に解決するとはいえないが、かなり改善はするのでお薦めしてもいいかなと思っている。
 アイロンは裏からあてること、表からでは効果は薄い。
 高温のアイロンでは焦げてしまうから低温の、できたら小さなアイロンでやると効果がある。
by reijiyam | 2011-12-07 21:37 | ニュースとエッセイ