慈雨楼新製封泥存

 これは、加藤慈雨楼翁が故園田湖城先生の収蔵中国古代印を陶土の封泥にとって、それを電子複写機でコピーした紙を製本したものである。昔のコピー機なので、感熱紙のような感じで妙な光沢があり、やや厚めである。この印自体は、大部分が和泉の久保惣美術館へ入っているとのこと。 平庵攻蔵古璽の印譜と陶土でつくった、太宰府の九州国立博物館に遺族によって寄贈されたようで、1月に九州国立博物館で展示されてい
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た。
# by reijiyam | 2006-02-19 23:21 | 蔵書

啓斎蔵印

高齢で物故された篆刻家の石井双石さんの直筆書き込みだらけの
小さな古銅印譜です。題箋も双石さんです。
  方城の田丸勇さんの収集品だということですが、
物の本にもあまりでてないので、ここで紹介するのも無駄でないでしょう。
中身は派手ではないですが、まともで偽印はほとんどe0071614_005098.jpge0071614_01969.jpgないようです。
# by reijiyam | 2006-01-17 00:02 | 蔵書

淳化閣帖

萬暦十一年刻の潘刻本淳化閣帖巻8の比較的精緻な拓本です。明治一四年の題記がある。虫喰がかなりあったので、全面裏打ちしました。板表紙。六葉を失っている。
書道博物館の潘刻本淳化閣帖と比較すると、同石であり淡拓であることがわかりました。宇野雪村さんの「法帖」には「初拓は淡拓」という伝聞があるが、その類。
さて、これは、東京国立博物館で開催されている「書の至宝」展で、でてた
台東区立書道博物館 所蔵の夾雪本とよく似ているようですね。

一方、上海から借りてきた安思遠本には、かなり失望しました。巻4は、ある程度古く、明ぐらい、巻6は、明末清初ぐらいにしかみえませんでした。
モノクロ印刷本をみていたときは、いいものなんだろうなあ、と思っていましたが、カラー印刷をみて、疑念が生じ、実物をみて、びっくり仰天しました。こりゃ詐欺だなあ。
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# by reijiyam | 2006-01-11 21:23 | 蔵書

雅歌

旧約聖書の雅歌は、古代カナーンの祝婚歌といわれ、
とてもエロティックなのですが、
カトリックでは、無理に「教会と神の愛」にこじつけています。
これは、アラビアンナイトを訳したフランスのセム学者、マルドリュウスの訳なので、
かなりエロです。
欧米でも折り本があるのには驚きました。
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# by reijiyam | 2006-01-11 01:28 | 蔵書

三國志呉志残巻

なぜか、羅振玉編集「漢晋書影」の後ろにくっついっていた。
目録にないから、2冊を合本したものかもしれない。
楼蘭出土だそうで、
大阪の武居巧氏所蔵、卷子本で複製されたこともある。泰山金剛経の「大」はともかく、
鐘元常の薦季直表の「奇」字や、蘭亭の「之」字とそっくりな字がでてくるのに驚かざるをえない。清代末期どころか文化大革命時代まで、「偽物」だと誹謗されてきたこの種の法帖も、晋代の趣を少しは伝えているということは、現在では常識になってきているが、まだ周知しているわけではないようだ。
どういう事情の発見なのかは不明だが、1924年出土だそうだから大谷探検隊ではなかろうか? 実物の所在は不明なのでみることはできないが、偽物の可能性はあまりないように思う。
部分拡大図版、本体は、22x300cm
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# by reijiyam | 2005-12-23 22:42 | 蔵書