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俵屋宗達の資料

一条兼遐書状( 後水尾院勘返状)』の出現は、戦後すぐでした(森暢「宗達の一資料」『大和文華』第一号  昭和26年6月::

寛永7年。一条兼遐が後水尾天皇に少年の元服についてと宗達に注文した屏風のことを質問し、天皇が禁中の後文庫から返事を手紙の上に書いておくりかえしたものである。昔の手紙ってメールの返信みたいだね。

その後、あまり宗達の良い資料がでていないようだが、この書状にある 楊梅図 あるいはその模写本が残っているという記録が  林進::日本近世絵画の図像学 にあるらしい。。

ただ、この手紙の図版は実はあまり良いものはない。大和文華』第一号のものからイメージにしておきます。

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by reijiyam | 2012-06-27 09:53 | 蔵書

平安時代の鐘元常


  数十年前、神田一誠堂で買った写経, 大般若経 1紙。

 大般若波羅蜜多經卷第二百七十二   初分難信解品の一部

部分拡大イメージ と 全体を出してみます。たぶん平安時代の僧の写経だと思います。

この右周りの筆使い、丸い太めの点画、平べったい字形など、伝統的に魏の鐘元常の書と呼ばれているものに近い感じがします。


  
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by reijiyam | 2012-06-24 13:03 | コレクション

紅楼夢の竹彫:毛彫り


  毛彫の竹彫は写真撮影が難しい。観賞するときも斜めに光りをあて傾けて部分部分を観ているというのが実情で、美術館でみても観賞は不可能なのではないか? 
  白粉を線にいれて撮影するという方法を書いた人もいたが、やはり邪道だろう。彫りの線自体の観賞にならないからである。

  こういうものは、サンプルを手にとるほかないので、一点手元に残している。

  これは、紅楼夢 登場の 美人18人こと「金陵十八釵」を竹に線彫りした腕枕だが、全体を写真にとっても、なにがなんだかわからない。

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  部分を拡大してなんとか図柄らしいものがみえるようになる。

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 そして、更に細部:
   王煕鳳と碁を打つ女性たち

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   林薫玉
   
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   侍女たち
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by reijiyam | 2012-06-21 09:32 | コレクション

佛足石歌碑の拓本

 日本古代の金石の拓本にも、重刻というか偽物というか、そういうものが結構あるようだ。
 佛足石歌碑 の拓本はもっていないんだが、古い石印の原寸大 複製がある。もちろんこの複製自体が偽物ってことも考えられるが、最近、できの悪い偽物のようにみえるものをネットでみたので、ここで、同じ場所を並べてあげてみる。こっちは手で模刻したものではなく、写真技術を併用したんじゃないかなあ、と思った。
 文字や線はそっくりだが、石の凸凹による濃淡・影がない。

   
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by reijiyam | 2012-06-09 20:18 | 蔵書