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宇多天皇 周易抄

この宇多天皇の自筆メモは、書道史の本にでることはでるが、良い図版がでることは少なく、習われることが少ないせいか複製もあまりでない。一部に草仮名を使ってあるので仮名の歴史の例としてわずかに取り上げられるくらいだ。(第一のイメージの左下 左上など)
 まあ、目が覚めるような上手さや奇抜さなど全くない、メモ、率意の書なのだから無理もないが、かなり冷遇されていると思う。
 この書をみているとその五〇年あとの小野道風の書風を思い出すところがある。おおぶりで大きく回ったような筆使いをするところが、道風のいわゆる和洋漢字に似ているのだ。菅原道真を起用して遣唐使を廃止したり、和歌を振興したり、かなり国風文化の天皇であらせられたから、和洋漢字の先駆の風がある、というより当時の書家のなかで天皇の好みにあう人の書を習ったのだろうから、当時の流行をリードした功績があるのかもしれない。道風の和洋漢字というがいきなり出たものではない、という証拠でもある。


宸翰集
宮内庁蔵版:臨時東山御文庫取調掛謹輯
京都 小林寫眞製版所 出版年 1927.12

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by reijiyam | 2010-12-18 09:07 | 蔵書 | Comments(1)

奈良八景の墨

2005年九月に古梅園墨譜 後集 というのを書いて、南京八景墨を紹介したが、今みるとイメージの質が悪く、感心しない。
新たにアップすることにした。
 この 安永年間に刊行された古梅園墨譜 後集 の原刊本は最終巻一冊が欠けていて、痛みもあるがとにかく原刊には違いない。ここでは、「南京八景」となっている。

一般の奈良八景は、
 (1) 東大寺の鐘
 (2) 春日野の鹿
 (3) 南円堂の藤
 (4) 猿沢池の月
 (5) 佐保川の蛍
 (6) 雲井坂の雨
 (7) 轟橋の旅人(行人)
 (8) 三笠山の雪
の順だが、これではちょっと違う。

こういうセット墨を作って奈良のお土産にだせばうれるんじゃないかなあ、と思ってはいる。

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by reijiyam | 2010-12-12 09:02 | 蔵書 | Comments(0)

マタイ受難曲LPのリブレット

LPのころは、大きなリブレットを入れようと思えば入れられたので、2枚組以上の函の場合、中にはとんでもない豪華なリブレットがはいっていることがあった。
これはアーノンクール盤のマタイ受難曲LPにはいっていたリブレットで、それほど厚くはないが紙質もよく、バッハの自筆(または近親者による)マタイの楽譜が写真ではいっている。
 表紙の写本図版は有名なベルリンにあるやつだろうが、 ちょっと興味をひくのが3Pにあるイメージにあげた楽譜である。一番上にコーラス sg ソプラノ イン リピエノ とはいって、例のO Lamm Gottes unshultigという最初の2重合唱の、現在では普通ボーイソプラノのコーラスで歌われる部分が書いてある(あとで調べたらこれは1740ごろ作成のパート譜の一つ、なぜか1738年ごろのベルリンにある総譜にはこの部分自体がない!)。アーノンクールの記述では、これは1741年以降に書かれたものらしいが、作曲者の最終稿を決定版として採用するという原則にしたがえば、ここでソプラノ合唱をいれることはおかしくなく当時簡単に使えるソプラノ合唱としてボーイソプラノをいれることはおかしくない。勿論、1730年代の初稿では、このコラールはむしろオルガンで演奏されるようになっていたらしい。
 一九世紀のバッハ復活時に、だれかがボーイソプラノをいれることを考案したという意見はどうも疑わしくおもわれる。不勉強なので、磯山氏などの専門書を借りて来て読んでみようと思っている。

 このニコラウス・アーノンクール(Nikolaus Harnoncourt)という読み方は、これでいいのかな?何か仏独混合のように思う。まだ生きているのだから、名前の読み方をきいておきたいものだ。フランス式なら、ニコラ アーノンクールじゃないかな? ベルリン生まれでヨハン大公の子孫だとすると、 ドイツ式でニコラウス・ハルノンクーツかしら?

SAWT 9572/75という4枚組に付属 1974 Feb TELDEC TELEFUNKEN-DECCA Hamburg

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by reijiyam | 2010-12-08 09:03 | 蔵書 | Comments(0)