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支那的性格

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支那的性格
  白神徹 訳、 昭和15年、中央公論社、471P、B6サイズ

  長年中国大陸で宗教活動をしていた米国の新教の宣教師 アーサー=ヘンダーソン=スミス師が書いた、中国人論だ。下記 目次をみるだけでも、まことに面白く、中国人は呆れるほど変わらないということがよくわかる好著である。なぜか復刊されないのが不思議だ。エンターテインメントとしても最近のどうでもいいような評論家の本より面白い。原著の著作権はなくなっているだろうし、翻訳者 白神徹氏の著作権もあやしい。中央公論社の出版だから版型は残っていないだろうが、容易に復刊できるだろうに。それとも中央公論出版に変なのがいるのだろうか?
 県立図書館の蔵書を検索したら「禁帯出」だった。471Pの本で禁帯出じゃちょっと楽しんで読むってわけにはいかないなあ。
  イメージはオリジナルの紙函、下部に目次が煽り文句のように入っている。


緒 言
  第一章 面 子 (ミエンツ)       芝居が上手 誇張の天才 命よりも大事な面子
  第二章 節 儉
      粗食 經濟的な支那料理 廢物活用の天才 無駄のない生活 極端な儉約──不潔
  第三章 支那流の勤勉
      富者も孜々として働く 科擧の制──刻苦勉勵 終生を捧げて官吏たらんとす 勉めいそしむ士農工商
  第四章 禮 儀
      習ひ性となれる禮 禮儀三百威儀三千 尊稱敬稱贈答 社會生活を滑かにする禮 婚禮における風習
  第五章 時間の觀念の無視
      東西の挨拶の仕方──吃飯了〈ロ馬〉と How do you do? 慢々的な宴会 西洋人は氣短かだと評す 腰をあげない訪客

  第六章 精確緻密といふことに無頓着
      度量衡・貨幣制度の亂脉 頭を勘定に入れない身長 山地と平地・上りと下りでちがふ一里 往きは一里、歸りは三里
  第七章 勘違ひの才
      故意に命令をはき違へる 梃子でも動かぬ騾馬 金錢上の紛爭絶へず
  第八章 率直を避け婉曲に言ふ才
      英米人の單刀直入 支那人の婉曲 まはりくどい禮儀作法 鹿を指して馬といふ 病?職にたへずといふ辭職願
  第九章 面從後言
      表向は慇懃乍らかげで違背 掛け値のある處刑 口先ばかりの誓約 支那統治の秘訣
  第十章 智的渾沌
      論理的な思索に適せぬ支那語 ルーズな支那語の構造に起因する渾沌 智愚貧富の甚しい國 胃袋と財布以外のことは無頓着

  第十一章 無神經
      倦まず單調な仕事を續ける職人 どんな處でゝも眠れる
  第十二章 外人輕蔑
      外人輕蔑の諸因 「學者」に對する西洋の觀念と支那人の觀念 文人の排外思想

  第十三章 公共心の缺如
      道路溝渠の荒廢 往來の邪魔をする露店 平氣で敵軍に雇はれる支那人
  第十四章 保守主義
      理想は堯舜時代 經書を神聖視 先例を尊ぶ 風水の迷信
  第十五章 西洋流の安樂といふことがない
      住心地といふことに頓着せず 羊ありて毛織物なく、綿のみ依存す ポケットのない支那服 住宅の不便、都市の不衛生 喧噪や雜沓に對して平氣
  第十六章 旺盛な生活力
      厖大な人口 早婚の風習 長壽 病人、負傷者の治癒力
  第十七章 辛抱強さ・粘り強さ
      ユダヤ人を驅逐する支那人 國姓爺の鎮定 天災は止むを得ずとして受け流す
  第十八章 知足・樂天性
      支那の天命と西洋の攝理 足るを知り天を怨みず 窮貧に甘んじ營々と働く 病の床にあつても悠々然たり
  第十九章 支那の孝
      禮は支那精神の粹 孝は英語に飜譯出來ぬ 孝は百徳の基、不孝は最大の罪 祖先を祀る義務は絶對 子孫なきは最大の不孝 孝行説の五つの難點
  第二十章 支那の仁惠
      惻隱の情 仁-積善-功徳-應報-保險 臘八粥の風習 眞心のこもらぬ支那の仁
  第二十一章 思ひ遣りの無さ
      人民は概ねその日暮し 樂しい家庭生活といふものなし 家族制度と娘、嫁の地位 刑罰制度にあらはれた思ひ遣りの無さ 他郷人に對する冷淡さ
  第二十二章 社會的颶風
      風波の基は家族制度 誹謗は第二の天性 支那の喧嘩、西洋の喧嘩 和平を好み訴訟を忌む 仲裁人の力
  第二十三章 支那の責任と遵法の觀念の原始性
      家族・村落における責任 官界における責任 保甲の制
  第二十四章 疑心暗鬼
      銀市場の状態、銀行制度 官民相互の不信 流言風説の國
  第二十五章 不誠實
      一見不思議な史家輩出 支那人の嘘つき 支那商人の正直 誠實よりも面子が大切
  第二十六章 多神論汎神論無神論
      儒教の道徳的感化 宋の註釋家は唯物論者 三教歸一の説 鬼神を欺く、佛像を裁く儒教の欠陥
  第二十七章 支那の實状と當面の必要事
      支那社會の弊害 最大の欠陥は品性と良心 新支那の更生
  附 録 日支度量衡對照表/清國中央及び地方官職
  總索引(事項・人名)
by reijiyam | 2010-10-21 09:21 | 蔵書