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セン塔銘 その5

拓本の前にある黄易??の絵と何紹基などの題
  どうも、この黄易の絵は真跡ではなく、かなり古い写しを貼り付けたのではないかという感じがする。印章がおかしいし、第一、黄易は嘉慶2年に逝去している。まわりは道光年間の題記ばかりなのだから、かなりおかしい。まあ、飾りということで、、

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で、おそらく下記の黄易 「小蓬莱閣賀碑図」(天津にある訪碑図冊の1)がもとねただろうと思う。

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by reijiyam | 2009-05-26 06:24 | セン塔銘

セン塔銘 その4

拓本の前にある張廷済の題箋とそれに続く何紹基などの題
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by reijiyam | 2009-05-19 09:15 | セン塔銘

セン塔銘 その3

続き 拓本本体はこれで完。後は題 跋を掲載予定

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by reijiyam | 2009-05-15 08:11 | セン塔銘

矢代幸雄の述懐

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 これは、なぜか
 ・忘れ得ぬ人びと : 矢代幸雄美術論集1 / 矢代幸雄∥著 / 岩波書店 , 1984.2
  に収録されなかった、前置きの文であるが、なかなか読ませるので忘れられるのは惜しい。
***引用***  大和文華 14号 昭和29年6月 ***
  歴史を作るものは結局人である。人の事績の大切な点を適切なる判断を以って知ることは、歴史の精髄を具体的に知ることである。私はその意味で、誰かの人生の事実に即したる回想録(メモワール)的文章を読むことを喜びとするが、また顧みれば、私自身も昔を語りうる年齢に達したと思われる。私の接触した人々に思いがけず偉い人もあり、またその事績を伝えておくことが将来の人々のためになる場合も、屡々あるような気がする。近頃の若い人々を見ると、大戦争が挟まったせいか、実に昔の事を知らず、また知ろうともしないかの如き様子がある。これは現代のはげしい時勢の進運とも言えるが、また知らないために随分損をしている場合もある。何となれば、人間は過去の上に立ち登って、更に向上するからである。
 私の記憶のうちに去来する忘れ得ぬ人々は多いが、本稿に於ては美術界に功績ある人々に限ろうと思う。そうすると、私は当然本稿を、私を育ててくれた故正木直彦先生を以って始める可きである。然し正木先生の日本美術界への影響力は大きく、また先生と私との一生涯を通じての接触も、容易に書き得ることではない。それで私は非常な大物である正木先生を後廻しにして、珍しい大学者であったにも拘わらず、今は比較的人に忘れられ勝ちの大村西崖を先づ最初に取り上げることにする。
***(新字新かなに変更したのは、引用者の責任)****

「実に昔の事を知らず、また知ろうともしないかの如き様子がある。」近頃の若い人々こそが、現在、自分の無知と不勉強を棚上げにして「近頃の若いものは」ともっともらしく言っている連中である。
by reijiyam | 2009-05-13 07:57 | ニュースとエッセイ

セン塔銘 その2

続き



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by reijiyam | 2009-05-13 06:53 | セン塔銘

セン塔銘

 30年以上前、習字をしてみようと思ったとき、台湾か中国の薄い粗悪な「セン(土+専)塔銘字帖」という手本が気に入って結構習ったことがある。初唐のチョ遂良風の書風だが、雁塔よりもリラックスしていて親しみ深く、習いやすかった。その後もなんとなくこの碑は気にかけていたが、なにしろかなり早く壊れてしまっているので、原石からとったまともな拓本などはなく、あっても極小さな破片のようなものの拓本であり面白くない。こういうのには、やたらと重刻本があるが、全く面白くない。
 そうなると良い複製本がほしくなるのだが、これもあまりない。敬客という全く無名の人の書ということで、人物像からせまることができず、話題性に乏しいからだろうか? 書は人なりもいいけれど、有名人の書だけをもちあげる事大主義も考えものである。
 現物としては鶯谷の書道博物館にわりと良い拓本があるらしい。これは、昔、書品で掲載された。エリオットコレクション展を大坂でみたときエリオットの拓本がでていたがこれは残念ながら重刻本であった。
 上海図書館の本もカラー複製がでているようだが、非道に高いので現物をみないとなんともいえない。
 イメージに採用したのは、かなり汚い本だった割にはあまり安くなかった印刷本で、出土初拓王居士セン(土+専)塔銘 有正書局発行 民国13年4月3版というものからとった。何紹其等多数の名士の題がついている本である。
イメージの高さは19.7cm
なお、セン(土+専)塔銘といってもレンガに彫った字じゃない。塔はレンガだろうが、この銘は石に彫ったものをレンガの塔の基部にでもはめ込んだものだろう。当初の形はほぼ正方形のようだ。

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by reijiyam | 2009-05-10 11:34 | セン塔銘