<   2007年 04月 ( 5 )   > この月の画像一覧

木版画による平安仏画童子

e0071614_7572361.jpg木版画による古画の複製は、正確さという点ではカラー写真に劣るが、独特の長所もある。平安時代の古筆などの装飾料紙の場合は、良く質感を再現できるし、絵因果経などの古拙な絵画の場合は、そうとう良いカラー印刷よりずっと本物らしい感じがする。
ここに挙げたのは、法華寺の阿弥陀三尊及童子像三幅(12世紀、絹本彩色、、国宝)の1幅である。この童子像は、国立博物館で鑑賞する機会を得たが、ひどく傷んで剥落しており、お顔の細部など全く見えない。
この木版複製は、剥落・損傷を充分再現しながら、微妙なところで美しく復元しているようにみえる。これはこれで、また良い物だと思う。原画の幅は約55cm。

by reijiyam | 2007-04-23 07:59 | 蔵書 | Comments(0)

孝女曹蛾碑 翰香館法帖

e0071614_1124767.jpg
翰香館法帖の新拓は、一昨年、偶然安価に入手したが、これはその中の孝女曹蛾碑である。
去年、台東区書道博物館でみた「宋拓孝女曹蛾碑」に,ひびの跡を除くとそっくりである。書道博物館本は、翰香館法帖の初拓ではないだろうか?清代や民国期に、明時代の法帖の端本を宋拓と称して題をつけ高く売ろうとした例が,晋唐小楷には特に多数あり、その名残が現在まで残っていることを伊藤先生から聞いたことがある。
翰香館法帖の原版は、完全ではないが36枚の木板が山西省晋祠に残っている。元、太原の傅公祠から運んだものだという。小生購得のものは、山西の文物商店で、おみやげとして売られていた拓本のようである。
by reijiyam | 2007-04-10 11:13 | 蔵書 | Comments(0)

昌陽巌 その2

6字の残り3字をアップする。
拓本には、発見者の跋文がある。
于澤春(名は[雨かんむり+林]逢)という人が、光緒年間の初に、山東省文登県東北35里で発見したもののようである。磨崖ではないようだが、独立した自然石に刻してあるらしい。
張祖翼の跋は、于氏の跋文を読み違えて県の西南30里にしてしまっている。
e0071614_8152177.jpg
e0071614_8154725.jpg
e0071614_816297.jpg

by reijiyam | 2007-04-07 08:28 | 蔵書 | Comments(0)

昌陽巌刻石

e0071614_2226414.jpg
e0071614_22261972.jpg

e0071614_22273438.jpg


校碑随筆などの著録にはあるのだが、図版すらだれもみたことがない、漢の刻石のイメージを神州国光社のコロタイプ影印本で紹介する。端方 旧蔵本である。こういうもので、感じるのだが、清時代の金石家は、ひょっとしたら、「へたくそな碑文」は漢時代の書であるわけがないという思いこみでフィルターをかけていたのではないだろうか?
そのため。前漢の碑文が無闇に少なくなってしまったのではないか?と思うところである。これはかなり文字も良く、みどころがあるせいか、著録にものっている。
by reijiyam | 2007-04-06 22:29 | 蔵書 | Comments(0)

台東区書道博物館の 三国志断片

旧 武居氏旧蔵の三国志 呉志 零巻は、晋時代の書だと推定される素晴らしいもので3mぐらいもある。 それに接続する断片が東京 台東区書道博物館にある。
この写真は良いものが少なく、
台東区書道博物館 編集の非売品の巨大図録http://eapub.cneas.tohoku.ac.jp/saika/d_fusetsu.html
ぐらいにしかないのだが、
  ようやく、戦前発行の三省堂 書エン  十七帖特集号で見出した。
状態も良く、きれいな書であるが、印刷が悪いので薄汚れてみえるのは残念だ。
魏の鐘ヨウとされる薦季直表そっくりの字が散見する。
e0071614_1230548.jpg

by reijiyam | 2007-04-05 12:32 | 蔵書 | Comments(0)