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三國志呉志残巻

なぜか、羅振玉編集「漢晋書影」の後ろにくっついっていた。
目録にないから、2冊を合本したものかもしれない。
楼蘭出土だそうで、
大阪の武居巧氏所蔵、卷子本で複製されたこともある。泰山金剛経の「大」はともかく、
鐘元常の薦季直表の「奇」字や、蘭亭の「之」字とそっくりな字がでてくるのに驚かざるをえない。清代末期どころか文化大革命時代まで、「偽物」だと誹謗されてきたこの種の法帖も、晋代の趣を少しは伝えているということは、現在では常識になってきているが、まだ周知しているわけではないようだ。
どういう事情の発見なのかは不明だが、1924年出土だそうだから大谷探検隊ではなかろうか? 実物の所在は不明なのでみることはできないが、偽物の可能性はあまりないように思う。
部分拡大図版、本体は、22x300cm
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by reijiyam | 2005-12-23 22:42 | 蔵書 | Comments(10)

昭代名人尺牘二十四卷

昭代名人尺牘二十四卷 ,これは西冷印社の石印本が普及しているらしいので、
原拓の法帖は意外にないようです。日本の公共図書館にはないようですね。
二十四卷を区別する版の番に王維の詩
田園楽  其六    

桃紅復含宿雨   桃は紅にして 復た宿雨を含み
柳緑更帯春煙   柳は緑にして 更に春煙を帯ぶ
花落家僮未掃   花落ちて家僮掃はず
鴬啼山客猶眠   鴬啼きて山客猶ほ眠る

を使っています。24文字別ですし、順序もしめすことができるのでいいのですが、
装丁する人がよくわかったなあ。これは、「掃」ですから18巻です。
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by reijiyam | 2005-12-22 21:44 | 蔵書 | Comments(0)

幹香館法帖の黄山谷

幹香館法帖は、山西省に原版があるようで、新拓が日本にも少しはいってきています。
この黄山谷は、その1部ですが、あまり他ではみないものです。まあ、明末清初の選択ですし、贋作である可能性もあるわけですが、そうめちゃくちゃなものではないと思います。エリオットやメトロポリタンのがっかりするような黄山谷よりはましかもしれません。
黄山谷では大きい字の草書は比較的珍しいものですので、あげてみました。
なにせ、最近影印はあるといっても、みることのできる人はすくないでしょうから。
また、木の割れ目を淳化閣帖でうるさくいわれる「銀錠」でとめてあります。これからみても、淳化閣帖の「銀錠」は木の原版に使われたものですね。木の原版が淳化のほんとの初版だったかどうかは、また別の問題ですが。
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by reijiyam | 2005-12-14 19:10 | Comments(0)

九仙題名

鄭道昭の題名を集めた大版の拓本冊のなかでも、
この題名は、よく臨書します。
すなおで、アクが少ない感じです。
この冊は、かなり切り貼りしているので、全套とは違う
のですが、全套の感じをよく遺すようにしてあり、
そうとう頭の良い編集です。
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by reijiyam | 2005-12-13 10:18 | 蔵書 | Comments(0)