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蘇塘消暑図

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  このいかにも涼しい穏やかな色紙は北京の女流画家 周思聡(1939-1996)の作品らしい。画風もそっくりである。「蘇塘消暑図  辛酉 思聡 墨戯」とサインがあるから、1981年の作のようだ。
思聡は、たぶん論語  季氏篇 「君子有九思、視思明、聴思聰、、、」からとったのだろう。本名だとすると、士大夫、官僚階級の出身だろうから、文革中は苦労したと思う。後には、中国美協常務理事、北京美協副主席になっているから、一応報われてはいるようだ。

ずいぶん前に、東京の古書展で、汚い色紙の束の中から拾い上げたものだ。相当冷遇されていたのか、カビのシミが多い。
by reijiyam | 2007-08-22 09:22 | コレクション | Comments(0)

阮性山の発見

e0071614_18165631.jpge0071614_18173516.jpg 文化大革命の余波で、古めかしい絵画掛け軸が、日本に多量にもちこまれ、即売会で売られたことがあった。明清の大家のサインが入ったうんざりするような偽物が多かったが、中には清代末期から民国時代の無名画家も混じっていた。
 この画も、1973-5年ごろ買った絵画で、最近までどうしても画家名がわからなかったものである。インターネットの発達で、競売目録などの検索が楽になり、有名でない画家の作品の同定もより楽になった。
 阮性山(1891-1974)は西レイ印社の理事もやった人である。1974年まで生きているから、文化大革命をなんとか生き抜いたことになる。中年以後、耳が悪くなりあまり交際しなかったというが、官僚としても実績を積んでいるので、耳の病は保身のための口実だったのかもしれない。
 紙本墨筆淡彩立軸。1924年11月34歳ごろの作品である。「倣陳白陽菊石図」とでもいうところだろうか?明代の画家、陳淳の大胆な花卉画の様式に倣った作品である。虚谷などに近い渇筆を使った作品で、民国初期の雰囲気がよく現れている。
「阮居士」(朱文)「曲江民」(白文)は、文献にない号のようである。ただ、1929年ごろ、丁甫之、高野侯などの7家が合作した画冊が最近西レイ印社でオークションにかけられた。その中に阮性山も二画いれていて、「阮居士」「曲江民」印を使用している。
by reijiyam | 2007-03-17 18:19 | コレクション | Comments(0)