2015年 04月 04日 ( 1 )

玲児の中国絵画入門 9 鳥瞰図


 前回、宋以後だけが歴史として語れ観賞できると述べたが、宋以後でも1100年ぐらいある。
 西洋絵画史を見る場合、まあルネサンスがあってバロックがあって印象派があって、20世紀には抽象画だなんだ、ということでというざっくりした分け方でなんとなく解ったような気になるものだ。中国絵画で、宋以後で、そういうことができないのだろうか?

 まずはっきりしているのは、伝統的中国絵画の下限・有り体に言えば滅亡の時期で、それは、大平天国の乱・アヘン戦争のころである。これ以後、上海中心の「国画」の繁栄、西洋絵画の影響、日本の改革された日本画の影響などで、全く様相が変わってしまう。

 次に宋からアヘン戦争までの間で、いくつかの高峰、後世から典型とされ仰ぎ見られ、模倣され、贋物が作られる時代や作品群・流派があるわけだ。

 1.北宋時代の山水画と花鳥画と白描画、
 2.元末四大家(黄公望、呉鎮、王蒙、倪雲林)、
 3.明中期の蘇州の沈周 文徴明、仇英。
 4.明末清初の爆発的な多様化
 5. 乾隆アカデミズムと揚州派の時代


 この5点を押さえておけば、あまりひどい脇道にそれたりしないと思うし、なんとなく見通しがよくなると思う。
 勿論、この他にも重要な画家や画派や部門や作品は膨大にあり、日本に保存された宋元水墨画を無視するのかとか、抗議が多いだろうが、まずメインストリームを提示しないと五里霧中になってしまう。

by reijiyam | 2015-04-04 09:30 | 中国絵画入門 | Comments(0)