いかにもいかにも包世臣という感じが現れている書だが、実は真跡でこのように典型的な「包世臣」は意外と少ない。包世臣自体が色々な書風を試みてこういうものに至ったということかも知れないが、真跡まちがいないものでも結構多様性があり、包世臣風の代表としてあげようと思うと苦労することが多い。 そういう点で、このあまり知られていない拓本は、面白いと思う。拓本の高さ26.5cm。 宴の主人湯貽汾(雨生)が軍人として高官であったことは看過しやすいが、ここで将軍なぞと呼ばれていると再認識する。 しかしあの画風・書風と「将軍」というイメージはどうもあわないなあ。
by reijiyam
| 2007-10-22 12:15
| 蔵書
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