筑波大学大学院の高橋佑太さんが、11月の書学書道史学会で、淳化秘閣法帖考正の研究を発表されることを聞いた。 そうはいっても個人的には面識がないし、メールアドだって知らない学生さんのようである。 それにちなんで、おそらく雍正刊本だろうと思う版本の書影を出してみた。枠の大きさ20x13cm、書の大きさ27.5x15.8cm。十二巻だが、後世合本になって装幀されている。 著者の王虚舟の門下であった汪天球が校訂して出版したもの、「詩鼎斎」という書柱があり、巻末には劉茂生が刻したということまでついている。 この本には乾隆期に、淳化閣帖の書の模写を沈宗騫が補い陳卓較が画を入れたという便利な版本がある。これは、以前、台東区立書道博物館でみて、こういう便利な本があるのかと思ったものだ。 ただ、この味も素っ気もない、考証だけの本のほうが、より古いのではなかろうか。
by reijiyam
| 2007-10-16 12:04
| 蔵書
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||