呉大徴隷書冊

e0071614_8311179.jpg最近、この「三關口鑿道記」を臨書しているが気持ちの良い書だ。開通褒斜道刻石(後漢 永平)の書風に倣った書で、摩滅して筆画がとりにくい開通褒斜道刻石旧拓本よりもよほど気楽に臨書できる。このような清朝の人の倣書は一つの解釈を示すものだが、肉筆でしかも時代が近いだけにあまりかまえず楽しめるのはありがたい。呉大徴や羅振玉は、篆書や金文で有名でそういう作品も多いのだが、むしろ隷書のほうに味わいの深い作品が多いと思う。
松丸東魚さん(1975歿、73才)が主催した白紅社の出版だ。昭和42年3月。これは臨書するための出版なので手本用に切り貼りしてあるようだ。原型がどういうものか巻子なのか軸なのか帖なのかもわからない。所蔵者もわからない。たぶん松丸東魚さんじゃないだろうか?

友人の藤本正厚さんから示唆されて購入したものだ。貴重な示唆に今更ながら感謝したい。
by reijiyam | 2007-08-12 08:31 | 蔵書
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