争座位帖 その2

e0071614_1112085.jpg tatsuji_fujiiさんのご要望にこたえて該当部分をアップします。もともとここは、祭姪稿真跡によくみられるように、楕円にぐるっと塗抹して消した線があったところに更に石の裂け目ができて痛んだ結果、少し表面が塗抹線にそって薄くはがれ落ちたのではないかと思われるような状態のように推察します。凸凹が内部にあるので、時代による痛みの変化、紙をどうたたき込むかの加減、凹に紙をたたきこんだときの折れや伸びの問題があり、内部の模様によって別石かどうかの判定は困難ではないかと思います。須和水雅氏旧蔵本のこの箇所の内部の模様も少し違っています。
 「貴」字については、清雅堂本では、右側の白い線/キズが、「カギ」状のところにつながっています。これは紙の傷みか折れではないでしょうか?
 モノクロ図版では、補墨や紙の穴、補紙などが隠れやすく、昨日アップしたイメージの「守」字の破れもモノクロなら特異な筆画になっていたかもしれません。Ellsworth本淳化もモノクロでみたいたときは大変な名品だと思っていたものでした。
 清雅堂本は関中本の素晴らしい精拓の古拓だと思っています。
by reijiyam | 2007-08-04 11:01 | 蔵書 | Comments(0)
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