コピーで自作

 これは、和紙にコピーしたものを、捕紙・継ぎ合わせを行って巻子にしたものである。つまり自作の本なんだ。
ただ、コピーした原本は、友人のそのまた友人が1987年ごろもっていた原拓本の帖(折り本)であり、かなり虫が喰っていた。
漢時代の碑の小品が5つ収録されているのだが、いずれもみたこともないような、旧拓であり、
容庚、商承ソなどの見事な小楷の書き込みがいっぱいついていた。
 そんな見事なものだったので、コピーを依頼したのだが、この装丁にするまでは、どうやろうか色々考えたものだ。原本と同じ大きな帖にすると場所を食い過ぎるしね。本物の拓本ではなく、複製の装丁修理のほうにエネルギーを使いすぎるのは、馬鹿げているようにも思ったが、頂いた恩もあり、おろそかにはできないと思ってこういうことになった。



・五鳳五年・祝其卿墳壇刻石・上谷府墳壇刻石・ライ子侯刻石・石廠村。

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by reijiyam | 2007-05-06 14:25 | 蔵書 | Comments(0)
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