富貴楼の呉昌碩

e0071614_20382173.jpg 
長崎市の料亭富貴楼
http://www4.ocn.ne.jp/~fukiro/
は、伊藤博文が名付け親という、古い料亭であるだけでなく、味サービスとも一流である。
ここに、近代中国書画の巨匠である呉昌碩の書画があるということは、陳舜臣さんのエッセイで聞き及んでいた。長崎に移居した縁もあったが、叔母からの話で、富貴楼で食事をすることになったので書画の鑑賞を懇望して、快諾された。
昼食の前に宴会場の壁に数点かけていただいた。七十六歳の蘭石は殊に傑作で墨の色も良い。絹[糸光]本であることも割と珍しい。この箱には、呉昌碩の名刺にコメントしたものがついているのも奇である。
蓮の紙本軸も良質なものである。紙本篆書の一行書もあった。これは、料亭入り口の刻字聯に近いものである。
食事をいただいた間にも、写真のような呉昌碩の刻字額があり、好ましい。
また、王一亭の鶴の絵(絹)に呉昌碩が題賛したものがあり、呉昌碩の行書題のなかでも力作だと思った。
王一亭の書軸(紙本、行草)を観たが非常にあくの強い書で、好みが分かれるところだろう。
 もともと、ご親戚が上海に六三亭という料亭を営業されており、その筋でご購入されたもののようである。
王一亭もかなり所蔵されているような感じであった。
 同時代購入の質の良いコレクションであり、全貌を観る機会があれば、と感じた。
by reijiyam | 2007-03-24 20:41 | ニュースとエッセイ
<< 寿山石小志 阮性山の発見 >>