全套本の影印

拓本の印刷複製派書道手本として制作されることが多いので、概して一文字ずつ、一行ずつ切った形になりやすい。しかし、磨崖など全体の印象が必要な場合は、全套本で影印
してもらいたいと思う。しかし、大きな一枚物の印刷物を制作販売するのは、なかなか困難なようである。
 したがって、概して私家版になりやすい。これは昭和15年に師古山房(東京都杉並区)が制作出版した楊淮表記である。単発ではなく雑誌の付録としてつけた場合もある。三省堂書えんに三体石経の拓本影印がついた場合がそうだ。中国で戦前からときどき袋入りの全套本の影印が制作されている。戦前は金石佳好楼の出版など、最近もいろいろあるようだが、印刷の質の高下が甚だしいようだ。
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by reijiyam | 2006-05-24 16:14 | 蔵書 | Comments(0)
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