拓本の折れ

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 拓本で、もともと折って保存されていたものでひどい折れ線ができていて観賞にすら支障があるものがある。イメージは嵩山少室神道ケツの拓本だが、強い折れ線のせいで写真撮影にすら問題が生じている。このような折れはどうやって解決できるだろうか?
 全部あらたに裏打ちしなおして表装しなおせば解決はするが、費用が馬鹿にならないし、拓本の平板化も避けられない。
  まず、裏打ちしていない拓本の場合は水で裏打ちしてみるという手がある。裏打ち紙は剥がしてしまうのだがそれによって汚れもとれ、折れているところがのびる。
  イメージのように裏打ち済みの拓本が折れている場合は面倒だ。最近、当方がやっている方法は折れ線を筆ですこし濡らして、小型アイロンで裏側から伸ばすという処理である。直接アイロンをあてず、湿気を加えた木綿布などをあてて低温のアイロンをかけるだけでかなり改善する。完全に解決するとはいえないが、かなり改善はするのでお薦めしてもいいかなと思っている。
 アイロンは裏からあてること、表からでは効果は薄い。
 高温のアイロンでは焦げてしまうから低温の、できたら小さなアイロンでやると効果がある。
by reijiyam | 2011-12-07 21:37 | ニュースとエッセイ
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