抱残守欠 宣和畫譜

抱残守欠っていうのは、「旧習にとらわれ新しいものを受け付けない」という悪い意味らしい。ただ。明末清初の顧炎武に漢儒が断片も大事にして古代文献を守った良い意味で使っている例もあるらしい。
 当方としては、清末としては進歩的だった劉鐵雲が抱残守欠斎を名のった先例に従いたい気分だ。
 そういうスタンスのためか、また高価な完本を買う金がないせいか、貧架には残本端本や残本を修理したものが多い。どちらかというと完本のほうは古本屋に売ってしまいがちで、自分が修理した本は愛着があるので手元に残しがちである。また、自分が修理したものには、まあ少しは伝世に貢献しただろうから、という意味で蔵書印を押すこともある。


例えば、この、
宣和畫譜 は巻頭が何頁もなくなっていたので、巻頭は中華民国期の箋紙で宋版本を木版影印したものがあったのでそれで補った(橙色の紙)。その後の頁は、東京の有栖川図書館にある別本から文章をメモして、改めて他の本から自分で筆で写して補った。少しは様になったと思う。


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by reijiyam | 2011-10-20 09:16 | 蔵書 | Comments(1)
Commented by 臨夏 at 2011-10-20 16:32 x
おもしろいものですね、こんな世界もあるのですね。
古文獻保存お疲れさまです!
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