天寿国繍帳と敦煌写本

 中宮寺の天寿国繍帳について、敦煌出土の隋時代の写経奥書に「天寿国」という用例があるという説がNHKなどでさかんに吹聴されているようだ。実はこの写本もしくは奥書が偽物であるという疑惑が大きい。最低でも「无(無の略体)寿國」と読むのが普通だろう。それなのに軽々しく吹聴するNHKの無教養・節度のなさはあきれかえるばかりだ。

NHKに騙されている人が多いので、
ウィキペディアのノート:天寿国繍帳 でも 洗脳された人と議論しなければならなくなった。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88:%E5%A4%A9%E5%AF%BF%E5%9B%BD%E7%B9%8D%E5%B8%B3


最近、オリジナルの行方という本に
http://heibonshatoday.blogspot.com/2010/03/blog-post_12.html

また、この偽写本?の問題がでたが、写真図版がないので議論が空回りしやすい。

できるだけ大きな図版を紹介してみる。

三井文庫で実際に観察したときは、とにかく紙の色が不自然だと感じた。
また、本文は北魏延昌2年の経典で、それを隋時代に法会で読んだときの奥書である。
北魏延昌2年の経典というのは敦煌写本にかなりある。ただ、これは一紙の行数が異例であり、延昌2年の写経生の奥書もまた異例である。おそらく大谷大学にある華厳経のようなものを模写したのではないか?


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by reijiyam | 2011-10-07 07:48 | ニュースとエッセイ | Comments(0)
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