見えない敵とTV

 4日前の朝7時30分、NHKラジオに突然割り込みが入って、アナウンサーが震える声で、 

>22日午前7時前、NHKのヘリコプターから、福島第一原子力発電所の1号機、2号機、3号機、4号機の4基の原発から、いずれも水蒸気のようなものが上がっているのが確認されました。

 と述べた。もうダメか?と冷たいものが胃に落ちていく気分になって、茨城各地の放射線量をチェックしたが、別に上がっていない。その後2時間も全く上がっていないので、いったいなんなのだろう? と思った。(全文報道は下記)NHKが30km先から超望遠レンズで撮影しているものは事実なのだろう。

 問題はみえる事実とその解釈の間にあるのだろうと思う。
 また、作業がどうも細かい細部の問題になってきたような感じで、原子炉施設の概略しか知らない部外者にはわかりにくいものになってきているのかもしれない。
 放射能はみえないもので、TVにはとらえきれない。TV画面で派手なことがおきてなくても怖ろしい散布は起こっているのだ。また、逆のこともいえるのかもしれない。
 健康被害にしても、よほど急性のもの以外はメーターの数字と頭で考えてはじめてわかるのだから、直感的ではない。これもまた視覚に訴えるものではないからTVむけではない。

  結局、施設外部への放射性物質の大規模流出が以後ずっとなければいいわけなのだが、どうもTV報道でイチイチパニックになる必要はない、ということらしい。

  最も楽観的な意見として 福島第1原発 「トラブルは峠を越えた」技術協会最高顧問がでるくらいだし、そうあってほしいと思うけれど、そこまでは楽観的にはなれない。

 ** 現地で収拾の努力を続けている方々に深い感謝をおくります。


   ーーーーーーーーー記ーーーーーーーーーーーーー
>22日午前7時前、NHKのヘリコプターから、福島第一原子力発電所の1号機、2号機、3号機、4号機の4基の原発から、いずれも水蒸気のようなものが上がっているのが確認されました。福島第一原子力発電所ではこれまでも2号機、3号機、4号機からは水蒸気のようなものが上がっているのが確認されていましたが、1号機から上がっているのが確認されたのは初めてです。NHKのヘリコプターは、原子力発電所から30キロ以上離れた上空から撮影しています。
by reijiyam | 2011-03-27 08:58 | 日記
<< 一蓮托生と呉越同舟 安東省庵の書のこと >>